活動の軌跡
開催報告
Chef
Service
11月25日FFCC主催ガラディナー「アンフィトリオンの晩餐」をロイヤルパークホテルにて開催した。「アンフィトリオン」とは19世紀フランスで、客人をもてなす主人役をギリシア神話に登場する大饗宴の主宰者にちなんだ呼び名である。
今年のテーマは「ホスピタリティ」。2012年11月に行われる「クープ・ジョルジュ・バティスト(CGB)」サービス世界コンクール東京大会の正式発表記念を兼ねたガラディナーとなった。このイベントにフランスから「クープ・ジョルジュ・バティスト(CGB)」協会のフランク・ランギーユ会長(フランス国民議会付レストラン)、アンドレ・ソレール名誉副会長、フィリップ・スタンダール氏(『シャレ・デュ・モン・ダルボワ』総支配人、2000年MOF)、フレデリック・カイザー氏(ホテル『ル・ブリストル』内ガストロノミーレストランディレクター、2011年MOF)、オリヴィエ・ノベリ氏(ニース・ネグレスコホテル内レストラン『シャントクレール』ディレクター、2011年MOF)が来日、サービスを担当した。料理はフィリップ・ゴブロー氏(パヴィヨン・ド・ラ・ロトンド内『レストラン・フィリップ・ゴヴロー』)、クリスチャン・ネ氏(『ラ・ピラミッド』)が手がけた。
日本からは、FFCCサービスコンクール受賞者を中心とした「メートル・ド・セルヴィスの会(2001年発足・田村敏郎会長)のメンバー、そして料理・サービスのスタッフとしてアミティエ・グルマンド会員80名が参加、一丸となり取り組んだ。
328名のお客さまのご参加のもとガラディナーは開宴、CGB世界コンクール東京大会実行委員会の磯村尚徳総裁による挨拶、FFCC大沢晴美事務局長がCGB東京大会に出場する日本代表の河野秀次郎氏(学生部門代表、日本ホテルスクール)、宮崎辰氏(プロ部門代表、シャトーレストランジョエル・ロブション)を紹介した。CGB協会フランク・ランギーユ会長、ルイ・ロベール副会長両氏は、コンクール開催に向けての意欲を表明した。
そして、㈱アーバン・コミュニケーションズ 中村龍太郎代表取締役社長による主催者挨拶、20年来にわたるFFCCパートナーのパリ市商工会議所ピエール・アントワーヌ・ガイィ会頭の挨拶と、シャンパーニュ「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」での乾杯に続きディナーの幕が上がった。
料理とサービスの両輪をテーマとしたメニューは全6品。それぞれの特性に合わせセレクトされたプロヴァンスの白、ロゼ、赤ワインとともに味わっていただいた。「秋らしいコンソメスープ 栗とラード・コロナータを添えて」、「ブルトン産オマール入りかぼちゃの宝石箱」はイギリス式サービスで供された。魚料理「的鯛のロティ フヌイユのカネロニとポワヴラード添え 酸味のあるソース」は各テーブルでのクロッシュサービス。「ブレス鶏のヴェッシー包み フェルナン・ポワン風」はディナー最大の見せ場。客前でメートルがデクパージュを行う。壇上ではアンドレ・ソレール氏が「Tojiro」のナイフで、デクパージュを披露した。料理の後は、アヴァン・デセール「エキゾチックなメレンゲ ココナッツ、カカオ100%ソルベのハーモニー」、そして「フォレノワール ピラミッド風 オレンジとグリオッティーヌ」では、コアントローをフランベし、青白い炎をたてたソースをテーブルでサービスする演出に客席から歓声が上がった。食後は会場を移しての「ネスプレッソ」コーヒー、食後酒を楽しみ、閉幕した。