活動の軌跡
開催報告
8人のMOFが来日
FFCCは去る11月20日、MOF(フランス最優秀職人章)受章者が354名のお客様をもてなすガラディナー「MOFの祭典」をセルリアンタワー東急ホテル(福田順彦総料理長)にて開催した。
ガラの冒頭、フランス最優秀職人章国民協会会長、ジェラール・ラップ氏が「FFCCが長年にわたり、食に関するメチエ(職人の仕事)の活性化に取り組んでこられたことに敬意を表し、またこのガラという卓越した職人技の多様性を表現する場を作っていただいたことに感謝する。今回初めて、協会の使命を日本で果たすことが出来た。MOFであることは単に伝統を墨守することではなく、革新的であること。責任、イニシアティブ、そして人間中心主義こそが、MOFのキーワードだ」と挨拶した。会長は来日した7人のMOFを紹介、フランス食品振興会アジア代表、ジャン・シャルル・クルーアン氏がラングドックワイン委員会のフレデリック・ジャンジャン会長を紹介し、最後に、フィリップ・フォール駐日フランス大使閣下の乾杯でガラディナーがスタートした。
Cuisine
Service
Fromage
Boulangerie
wine
MOF コンフェランス開催
フランス料理文化センター(FFCC)は「伝統の継承と革新」を掲げ、料理とサービスのコンクールを開催してきた。この間に数多くのMOF受章シェフやメートルドテルをコンクール審査委員として日本に迎え、MOFが国家的に認められた、職業人としては最高の栄誉の章であるという認識で、彼らを日本に紹介してきた。けれどもその実態を深く知っていたわけではなかったのだ。本当のところ、このMOF称号とはどのような歴史をバックボーンとしているのだろう?内容が極めて高度で、その難しさは他に類を見ない、といわれるMOF称号獲得のためのコンクールは一体、どのように運営されているのだろう?そもそもどのような職種にこのタイトルが存在するのだろう?
このような疑問に答えることが必要であり、また職人の技を世代を越えた文化の源としているフランスのMOF制度を知ることが、私たちの「伝統の継承と革新」をすすめる一助となるのではないか。さらに日本における職人の技の認知を高めるためには、議論に一石を投じることが必要だとの考えから、この「MOFのフェステイバル」の開催となった。
フェステイバルは(1)料理・パン技術講習会(2)MOFコンフェランス(3)ガラディナーの三部構成で開催された。